小説『宮本武蔵』に出てくる通圓茶屋とお通さん


かりがねせん茶「武蔵」 140グラム1050円

 『お通さん』は吉川英治原作の小説『宮本武蔵』のヒロインです。武蔵は1584年生まれの実在の人物で、1600年の関ヶ原の戦いに敗れてのち、本格的に剣の求道者を志し、父の敵を討つために、怨敵 佐々木小次郎と巌流島で闘うという、仇討ち物語のヒーローとして語り継がれてきました。吉川英治の小説では従来の剣豪としての武蔵像よりも、巌流島の決闘(1612年)まで、12歳から28歳までの青年武蔵の姿が描かれています。

 昭和10年8月から東京大阪東西の「朝日新聞」夕刊の連載小説として発表されたもので、お通さんという武蔵の初恋の女性の存在を登場させたことにより、いっそうよみごたえのあるものになっています。
お通さんを振りはらって、武者修行に挑む武蔵と、武蔵を探し求めて旅に出るお通さん。二人が会えるのはいつの日か、ハラハラする場面に読者は引きずり込まれます。

 第一巻「水の巻」のワンシーンでは、奈良へ一人で向かうお通さんが、宇治橋のたもとで出会った城太郎が武蔵の弟子とも知らず、通圓茶屋でいっしょにお茶やお菓子を食べて一服します。茶屋の主人は奈良行きは物騒だと、居合わせた侍に頼んで柳生の城に身を寄せてはと勧めたことが縁となり、再会のチャンスがめぐってくることに・・・。

 通圓茶屋は武蔵の時代よりも倍も古い老舗。新聞連載の前後には作者吉川英治もお見えになりました。吉川氏からの書状などが今も大切に保存されています。
宇治橋のたもとが見えてくる。
通圓ガ茶屋の軒には、上品な老人が茶の風呂釜をすえて、
床几(しょうぎ)へ立ち寄る旅人に、
風流を鬻いで(ひさいで)いた。
庄田という髯侍(ひげざむらい)の姿を仰ぐと、
馴染みとみえて、茶売りの老人は、
『おお、これは小柳生の御家中様一服おあがり下さいませ』
『やすませて貰おうか----その小僧に、何ぞ、菓子をやってくれい』

菓子を待つと、城太郎は、足を休めていることなどは退屈に
堪えないらしく、裏の低い丘を見上げて、駆け上がっていった。
お通はお茶を味わいながら、
『奈良へはまだ遠うございますか』
『左様、足のお早い方でも、木津では日が
暮れましょう。女子衆では、多賀か井出でお泊りにならねば』
老人の答えをすぐ引き取って、髯侍の庄田がいった。
『この女子は(おなご)、多年捜している者があって、奈良へ参るというのだが、
近ごろの奈良へ若い女子一人で行くのは、どうであろうか。わしは心もとなく思うが』
聞くと、眼を瞠って(みはって)、
『滅相もない』
茶売りの老人は、手を振った。
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つづく・・・
                                   吉川英治『宮本武蔵』本文より引用
雁ケ音煎茶 「お通さん」
140グラム入り 1050円
100グラム入り 787円
雁ケ音煎茶 「武蔵」

140グラム入り 1050円

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小説 『宮本武蔵』の中で お通さんが立ち寄ってお茶を飲んで行く場面が出てくることから名づけました。
「お通さん」はまろやかな味と香りの女性的なお茶で、
「武蔵」はあと口さっぱりの辛口オトナの味、男性的なお茶で、
両方、当店のベストセラーです。
宇治の観光に来られ、通圓にお立ち寄りいただき、
お買い求めいただいて「とっても美味しい」「また飲みたい」と
続けてご注文をいただいているお茶。
雁ケ音煎茶『お通さん』 雁ケ音煎茶『武蔵』でございます。

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